通州事件 日中戦争泥沼化への道 (星海社新書) [ 広中 一成 ]

   

星海社新書 広中 一成 星海社ツウシュウジケンニッチュウセンソウドロヌマカヘノミチ ヒロナカ イッセイ 発行年月:2016年12月22日 予約締切日:2016年12月21日 ページ数:192p サイズ:新書 ISBN:9784061386075 広中一成(ヒロナカイッセイ) 中国近現代史研究者。

1978年、愛知県生まれ。

2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。

博士(中国研究)。

現在は愛知大学国際コミュニケーション学部非常勤講師。

専門は中国近現代史、日中戦争史、中国傀儡政権史。

大学院時代より一〇年近く、通州事件に関する史料収集、現地調査、論考の発表を行ってきた。

『通州事件 日中戦争泥沼化への道』はその成果を一般向けにまとめたものである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) はじめに 通州事件とは(通州事件の再評価をめぐる論争/「水掛け論」を終わらせるために ほか)/第1章 通州事件前史(通州の成立と発展/首都防衛の要 ほか)/第2章 通州事件の経過(盧溝橋事件発生時の通州城内の警備態勢/保安隊誤爆事件 ほか)/第3章 通州事件に残る疑問(なぜ保安隊は反乱を起こしたのか/通州事件によって生じた問題はどのようにして解決されたのか ほか) 居留民二二五名死亡。

見逃された予兆、責任逃れ、プロパガンダ。

日中戦争開始から約三週間後の一九三七年七月二九日。

北京からほど近い通州で、日本の傀儡政権である冀東政権麾下の中国人部隊「保安隊」が突如反乱を起こした。

「通州事件」と呼ばれるこの反乱により、二二五名もの日本人居留民(うち一一一名が朝鮮人)が命を落とした。

しかし、通州事件には、未だ多くの疑問が残されている。

「反乱はなぜ起きたのか?」「予兆はなかったのか?」「責任は誰が取ったのか?」「事件はどう報道されたのか?」ー本書では、これらの疑問に対し、数々の史料を駆使して検討を加える。

事件発生から八〇年が経とうとしている今だからこそ、我々は感情的で不毛な議論を排し、実証的見地からその全貌を捉え直さなければならない。

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